求人のニーズは隠れている

nora

 心療内科精神科クリニックで働き、10年以上が経ちました。
私が就職活動をしたときとは状況が大きく変わっているかもしれませんし、地域による条件の違いもあると思います、と前置きしてから、就職について思うところを書いておきます。

私は自宅から離れた大学院に通っていたため、大学から紹介される就職は通いづらいなぁ、と思いました。
求人を見つける方法がどうしていいかわからなくて、電話帳で片っ端から電話するという手段に出ました。
上から順番。先方にとっては御迷惑なこともあったと思います。「そんな電話は教授がしてくるものだ」とガチャ切りされたり、「指導できるスタッフがいないから」と言われたり。
でも、「いいよいいよー。面接においで」と言ってくれたクリニックがあり、そこが私の現在の職場になりました。

逆に働いて時間が経ち、自分が心理職を採用する側になると、どこでどう人材を見つけてくるか、すごく困るようになりました。
実は求人情報をどこかに出したことはありません。研修会で知り合った人に声掛けしたり、人からの紹介でなんとかしてきました。


他院からも、心理士を探してほしい、どうやって探したらいいか教えてほしい、いい人はいないか教えてほしいといった、相談を受けることがあります。
そんな風に、求人のニーズは、隠れていることがある。これを知ってほしかったのです。
検索でひっかかる求人情報が少なくても、けしてあきらめずにいてください。